【元ネットワーカーが暴く】MLM(ネットワークビジネス)で成功は出来るの?

最初に断っておきますが、このブログは勧誘でも何でもないです。

MLMは肯定しています。今も。

製品・サービスを広めるために、MLMのビジネスモデルは非常に素晴らしいものです。

 しかし、製品・サービスを広めるのではなく、収入を得ることにばかりフォーカスが当たってるので、世間の風当たりは余りよろしくありません。過去、私もMLMの勧誘を受けたことが何度もあります。私自身、MLMに携わりました。結果的には辞めました。

「ビジネス」というわけですから、会社を立ち上げた事と同義と考えた時に、決算時の収支を算出してみると、見事に赤字でした。だから辞めました。どうやら、センスが無かったみたいです。「諦めたらそこで試合終了」なんて言葉がありますが、諦めないと生活そのものが危うかったので、辞めざるを得ませんでした。

MLMって稼げるの?

答えはイエスともノーとも言い切れません。MLM業界で言われてますが、ランニングコストを回収出来てるのは、全体の10%未満だと言われてます。で、1万円以上稼いでる人は全体の5%未満と言われてます。統計を取ったわけではないので正確な数値は分からないのですが、全体の一握りです。

尚、私がディストリビューターをさせて頂いた会社が公表していたのは、全体の5%が1万円以上を月にコミッションとして得ているという情報でした。今でこそ、頑張りたい人は頑張ってね、と私は思います。少し視点を変えてみます。

仮に1年かけて月額1万円のコミッションを受け取るまでマーケットを作ったとしましょう。以下はシミュレーションとします。

  • 初期費用:50,000円
  • ランニングコスト:20,000円
  • 継続:12ヶ月
  • ランニングコスト回収月:10ヶ月目
  • 11ヶ月目収入:5,000円
  • 12ヶ月目収入:10,000円

こんなもんですか。さて、費用を計算してみます。簡単ですね。

  • 初期費用(5万円)+ランニングコスト(2万円)×継続月(12ヶ月)=29万円

次に収入を計算しましょう。これも簡単ですね。

  • 10ヶ月目まで=0円
  • 11ヶ月目:5,000円
  • 12ヶ月目:10,000
  • 12ヶ月合計=15,000円

最後に、1年間の収支を見てみましょう。これまた簡単ですね。

  • -290,000円+15,000円=(笑)

そういうことです。ネットワークビジネスはビジネスです。会社を立ち上げたと同じと考えて下さい。そうです。赤字ですよね。上記はシミュレーションです。じゃあ毎月の収入が5,000円増えるペースで頑張れば良いじゃんと思いますよね。計算しない方が良いと思いますよ。「レバレッジが効くから」「多馬力が効くから」という声が聞こえてきますね。 

ここで注目して欲しいのはリピート率です。MLM業界で製品・サービスの愛用者が毎月継続する割合は、約10%です。鋭い方はお分かりだと思いますが、割に合いません。権利収入だの不労所得だの謳ってますが、10%しか継続しないマーケットで経済的に豊かになれますかね。

オートシップ?そんなもの途中で切れるに決まってます。日用品だとか消耗品は後出しで安い製品が毎日のように出てきます。 

「じゃあリピート率が高いネットワークビジネスの会社に」と言いますか?あります。ありますよ。でも継続するには理由があります。「圧倒的に安い」からです。頑張って100人のマーケットを作ったとしましょう。100人が1,000円ずつ買ってくれたとしましょう。還元率は50%としましょう。

  • 100人×1,000円×50%=50,000円

おーすごいですね。でも1,000円だから継続してもらってるわけですね。1人成約したら500円です。どうでしょうか?割に合いますか?お茶代と交通費を考えるとマイナスですね。そして100%のリピート率なんて有り得ないので、どんどん落ちていきます。

そして他のネットワーク会社がほぼ同等の製品を作り、100円安くしたらどうなるでしょうか?お客さんはブランドチェンジすると思います。

ネットワーカーの活動経費

ネットワークビジネスは口コミで広がることを前提にしています。インターネットで集客される方もいますが、それは別の機会にしましょう。ネットワーカーが口コミで製品・サービスを伝える際に発生する経費はなんでしょうか?成約までには初回アポ、ABC、説明会のステップを踏みます。初回アポで決まれば良いですが、そんな人はなかなかいません。ABCと説明会を経て成約に結び付くのがメジャーです。

では、そこに至るまでの経費はいくらでしょうか?全くネットワークビジネスを知らない人を大前提とします。そして友人をリクルートするとしてシミュレーションしましょう。

  • アポのお茶代&交通費
  • ABCのお茶代&交通費
  • 説明会参加費&交通費

この人はセンスが良いので、トントン拍子で成約が決まるとすると、最低限、上記の費用は発生します。都合のいいことに、アポとABCと説明会の最寄駅を一緒にしますか。交通費は一律で往復500円で設定します。アポとお茶代は700円にしましょう。東京は高いですからね。説明会参加費用は1,000円にしましょう。

  • アポのお茶代(700円)+交通費(500円)=1,200円
  • ABCのお茶代(700円)+交通費(500円)=1,200円
  • 説明会参加費(1,000円)+交通費(500円)=1,500円

合計は簡単ですね。3,900円です。これは成約が決まった場合です。決まらない場合もあります。月額換算してみます。そうですね、毎週末に1人説明会に連れてきて、成約を取ったと仮定します。そうすると、3,900円×4人=15,600円ですね。月に4人も成約決まる人なんて、全体の数%としか居ないですが(笑)

これは成約が決まった場合の話しです。そもそも、ABCに繋げることが可能なのかも疑問です。「質より量だ!」と言うのであれば、じゃあ毎日アポしますか。定時後にアポすると、1人か2人は大丈夫ですね(強引)。それを30日続けます。簡単ですね。1,200円×2人×30日=72,000円ですね。頑張って1年続けた場合、1,200円×2日×365日=876,000円ですか。

この活動経費と製品・サービスのディストリビューター権利のランニングコストを加算してみましょう。月額費用を20,000円として、初期費用は除きましょうか。20,000円×12ヶ月+876,000円=1,116,000円ですね!(あくまでも試算です。)

ネットワークビジネスはビジネスです。会社経営です。

繰り返しますが、ネットワークビジネスも「ビジネス」です。会社を経営していることと同じことです。年間に100万円以上の赤字が発生している時点で、会社の経営は成り立ちますか?そう考えたので、私はMLMをやめました。ネットワークビジネスには関わらないと心の底から思いました。赤字を回収出来る見込みが無かったからです。

「自分はそうはならない!」と思いますか?別に思うのは構いません。では、あなたが紹介したダウンはどうですか?あなたを信じて赤字垂れ流してるんですよ?自分に嘘をついて鼓舞しますか?今一度、考えても良いと思います。

物理的に辞めることが出来ない理由も知ってます。脱出できないんですよね。少ない給料でかなりのコストかけるので、ルームシェアせざるを得ないですからね。残念ながら引っ越しする資金も貯められないですよね。

少し視点を変えてみましょう。ルームシェアをせざるを得ない状況にさせられたのです。末端のディストリビューター同士が住んで、お互いを鼓舞(という名の監視)して、これからずっと頑張ろうね(笑)、なんて言葉で励まし合う。そういう状況を作れば、あなたの何段か上のアップラインのマーケットは維持されます。

「使う側」から「扱う側」へ行けると思ったら、結局はいい具合に「使う側」「扱われる側」になってるんですよね。まあ、脱出する方法は知ってますが、こんなことブログに書く必要はないでしょう。